紀元前27年 ローマ帝政の開始(オクタウィアヌス)の語呂合わせ
紀元前27年、内乱を勝ち抜いたオクタウィアヌスが元老院から「アウグストゥス(尊厳者)」の称号を受け、事実上のローマ帝政(元首政、プリンキパトゥス)が始まった。共和政の形式を残しつつ実権を握る巧妙な統治で、「ローマの平和(パクス=ロマーナ)」と呼ばれる約200年の安定期の礎を築いた。
アクティウムの海戦(前31年)でアントニウスとクレオパトラを破ってから帝政開始までの流れはひとつづきで問われる。共和政ローマの終わりと帝政の始まりを分ける画期として、世界史でも最重要級の年号のひとつ。
みんなの語呂(2件)
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前向きに、ツナ(27)送った(オクタ)ヴィアヌス、帝政へ
編集部・2026/8/27
編集部選評
紀元前、27、オクタヴィアヌス、帝政。四つの情報が一行に収まっている。この作者の句のなかで最も密度が高い。
「送った」でオクタを取り、そこに「ヴィアヌス」を継いで名を完成させる手つきが鮮やかだ。おくった と オクタ は促音ひとつしか違わず、耳で聞けばほとんど同じ。しかも語尾のヴィアヌスがあまりに特徴的なので、前半がやや崩れていても名前のほうから引き戻してくれる。長い外国人名を扱うときの、ひとつの型と言っていい。
「前向きに」で紀元前を告げるのは、この作者が三度目に使う手である(前世は筒井真一、前へマラソン)。そして今回はそれが内容とも噛み合った。内乱の一世紀を終わらせ、そこから二百年の平和が始まる年である。前を向いていない年ではない。
ただしツナを送る絵は、ローマとは何の関係もない。「ご飯はまだある?」が帰路の無敵艦隊を言い当ててしまったのと比べると、ここは音の道具に徹している。構造の精度を取り、情景を捨てた句である。
船(2)を漕(7)ぎ出す帝政ローマ、目指すは平和の200年
編集部・2026/8/26