ゴロ世界史

987〜1328年 カペー朝の成立と断絶の語呂合わせ

987年、西フランク王国のカロリング朝が断絶したとき、パリ伯ユーグ=カペーが諸侯に推されて王位につき、カペー朝が始まった。ただし王とは名ばかりで、確実に支配できる王領はパリとオルレアンの周辺に限られ、諸侯のほうがはるかに強大だった。ここから約340年をかけて、フィリップ2世・ルイ9世・フィリップ4世らが少しずつ王権を伸ばしていく。

1328年、シャルル4世の死によって直系が断絶し、傍系のヴァロワ家が王位を継いだ。このときイギリス王エドワード3世が母方を通じてフランス王位を主張したことが、1337年に始まる百年戦争の口実になる。「987年カペー朝 → 1328年ヴァロワ朝 → 1337年百年戦争」は続けて問われる。

みんなの語呂(2件)

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  • 食わな(987)いが、水は(328)持ってゆく(ユーグ)カペー

    編集部2026/8/28

    編集部選評

    987は三桁の年なので、「食わな」の三音がそのまま年号の全部になっている。省略がない。三桁の年は語呂にとって有利な相手で、この句はその利を余さず使い切っている。もう一方の1328は「水は」で328を取り、こちらは先頭の1が外に出る。

    二つの年を分けているのは逆接である。食わない、が、水は持ってゆく。否定と肯定が向かい合っていて、その意味の切れ目がそのまま年の切れ目になっている。助詞や接続で年を区切る句はあるが、区切りが意味の上でも対をなしている例は多くない。

    「ゆく」が「ユーグ」へ滑るのもうまい。動詞の末尾がそのまま人名の頭になり、続く「カペー」で名前が完成する。持ってゆく、という動作の途中から人物が立ち上がってくるので、語から名へ渡るところに切れ目ができない。

    そして絵が史実に噛んでいる。食べ物は持たず、水だけを携えて歩き出す。カペー朝の出発は、実際それくらい貧しかった。王を名乗ってはいても、確実に支配できたのはパリとオルレアンの周辺だけで、諸侯のほうがはるかに強い。ほとんど何も持たずに出発して、341年歩いた王朝である。最低限だけを携えて遠くまで行く姿は、この王朝の全体像そのものだ。

    留保をひとつ。二つの年で扱いが釣り合っていない。987の側は「ゆくカペー」で人名まで届いているのに、1328の側は328という数字が置かれているだけである。この年に何が起きたか——直系が絶えてヴァロワ朝へ移り、それがイギリス王の王位主張を招いて百年戦争の火種になった——は、句からは一歩も見えない。長い期間を挟む句は、終わりの側が軽くなりやすい。

  • 苦(く・9)は(8)な(7)れっこ、わずかな王領から始まったカペー朝

    編集部2026/8/28

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