ゴロ世界史

1898年 ファショダ事件の語呂合わせ

1898年、ナイル川上流のスーダン・ファショダで、イギリス軍とフランス軍が鉢合わせした事件。カイロとケープタウンを南北に結ぼうとするイギリスの縦断政策と、西アフリカからジブチへ東西に抜けようとするフランスの横断政策は、地図の上でちょうどこの地点で交差する。両軍は至近距離でにらみ合い、一触即発となった。

しかし国内をドレフュス事件で揺さぶられていたフランスが譲歩して撤退し、砲火は交えられなかった。翌年に両国は勢力圏を画定し、共通の敵となりつつあったドイツを前にむしろ接近して、1904年の英仏協商へ向かう。アフリカ分割の縦断政策と横断政策がぶつかる一点として、ベルリン=コンゴ会議(1884〜85年)・英仏協商(1904年)と並べて問われやすい。

みんなの語呂(2件)

「これで覚える」は1つの事象につき1つだけ選べます。選び直すと、そちらへ移ります。

  • いや(18)、悔(くや・98)しいが撤退。ナイルで引いたフランス

    編集部2026/8/28

  • ファッションは爆発(898)だ!

    編集部2026/8/28

    編集部選評

    ばくはつ の四音から、ば=8・く=9・は=8を取る。濁点を無視して「ば」と「は」に同じ8を割り当てる手つきが速い。数字の読みは清濁を渡って自由に使えるという了解を、説明抜きで押し切っている。

    借りているのは言い回しの型のほうである。芸術は爆発だ、という一句の骨組みに「ファッション」を差し込むと、意味の通らない取り合わせが、リズムだけで通ってしまう。誰もが知っている型は、飛躍を運ぶ乗り物になる。乗せるものは何でもよく、乗せた瞬間に据わりがつく。

    そして本題は、爆発という語が事件の中身を射当てていることだ。ナイル上流で英仏の部隊が至近距離で遭遇した一八九八年は、まさに一触即発だった。ただし実際には爆発しなかった。ドレフュス事件で足元の揺れていたフランスが引き、砲は一発も鳴らないまま終わっている。爆発だ、と言い切った先に、爆発しなかった史実が控えている。音のために選んだ言葉が史実に当たることはあるが、この句は当たったうえで裏返る。

    留保をひとつ。取れているのは898の三桁で、先頭の1は句の外にある。帝国主義の時代だと分かっていれば1800年代は自明なので実害は小さいが、句だけを取り出せば1798とも1998とも読める形ではある。

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