1991年 湾岸戦争の語呂合わせ
1990年8月、イラクのサダム=フセイン政権が隣国クウェートに侵攻して併合を宣言した。国連安全保障理事会は撤退を求める決議を重ね、期限を過ぎた1991年1月、アメリカを中心とする多国籍軍が空爆を開始する。2月には地上戦に移り、わずか100時間でクウェートは解放された。
冷戦が終わった直後で米ソが対立しなかったため、**「国連が機能した戦争」**と評されることが多い。ただしフセイン政権は倒れず、のちの2003年のイラク戦争へつながっていく。日本は130億ドルの資金を拠出し、停戦後にペルシア湾へ掃海艇を派遣したが、人的貢献をめぐる議論が翌1992年のPKO協力法へつながった。
みんなの語呂(2件)
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わんわん(1と1)が99ひき。湾岸(わんがん)戦争
編集部・2026/8/28
編集部選評
**数字を並び順に読ませない。**わんわん が両端の1を、99が真ん中を担う。語呂はふつう年号を左から順に音へ置き換えていくものだが、この句は外側と内側という分け方をしている。読む順と数字の並ぶ順が一致していない。
そしてその分け方が成立するのは、**1991という数が前から読んでも後ろから読んでも同じだからである。**両端が1で、あいだが9。左右対称の数だからこそ、外と内で分担するという発想に意味が出る。**数の形そのものを利用した句**であって、この手は他の年では使えない。
わんわん と 湾岸 の近さも効いている。犬の鳴き声が、そのまま地名になる。99匹という数も、多すぎず少なすぎず、絵として抱えられる大きさに収まっている。
留保をひとつ、そして小さくない。戦争の中身が句にまったく無い。イラクもクウェートも多国籍軍も出てこず、残るのは「湾岸」という地名だけである。1990年にイラクがクウェートへ侵攻したことが発端であること、国連決議にもとづく多国籍軍が戦ったこと、そしてフセイン政権は倒れずに残ったこと——問われるのはどれも句の外にある。**犬が99匹という絵が愛らしいぶん、これが戦争の話だという手ざわりまで消えてしまう。**年号を引く道具としては優秀だが、引いた先に何もない。
行(19)くぞ多国籍軍、悔(く・9)い(1)は残る。フセイン政権は倒れず
編集部・2026/8/28